三池炭鉱歴史資料デジタル化事業
「三池炭鉱歴史資料デジタルアーカイブ」公開
大牟田市立図書館 大牟田市立三池カルタ・歴史資料館/大牟田市三池炭鉱歴史資料デジタルアーカイブ (adeac.jp)
公開資料
(1)「三井鉱山五十年史稿」(3200カット)
(2)三池労組関係ビラ(736カット)
(3)「躍進の大牟田 事業と人物」(70カット)
(4)「大牟田市各界職業別人名名鑑」(130カット)
(5)「西日本住宅詳細図」(40カット)
(6)「大牟田市政便覧」(2カット)
(7)「大牟田市最新実測地図」(2カット)
学術的価値の高い「三井鉱山五十年史稿」、戦後最大の労働争議とされる三井争議に関する三池労組関係ビラを含む産業史・地域史の貴重資料の画像4000点以上を撮影して高精細のデジタルアーカイブ化を行い、作成した目録データと共に公開。アーカイブの構築にあたっては、2018~2020年度科学研究費助成事業研究成果公開促進費プロジェクト「三池炭鉱歴史資料データベース」(代表 元 東京大学 助教 宮本隆史氏)と連携し、プロジェクトで作成された「三井鉱山五十年史稿」の画像データ、「三井労組関係ビラ」の目録データも活用した。サイトは2021年10月より公開。一部コンテンツは時間が経過しているものの個人情報を含むため、利用者にwebでの申請をもとめる制限付き公開とした。収録データは国立国会図書館(NDL)サーチやジャパンサーチとも連携しており、誰もがどこからでもインターネット上で資料を容易に検索・参照し、研究等に活用できるようになった。
「三池炭鉱歴史資料デジタルアーカイブ」の広報活動
アーカイブの概要、収録各コンテンツの紹介、サイトの利用方法を説明するパンフレットを4000部製作し、館内での配布のほか、全国の炭鉱関連施設、大学、図書館等220余りの機関に送付した。
なお、2021年10月31日に、デジタルアーカイブ構築に関わった専門家2名を招き、大牟田市で公開記念講座を行った。大牟田市世界遺産・文化財室長の山田元樹氏に「大牟田市立図書館の地域資料集積とアーカイブ化の意義」、東京大学から大阪大学に移った宮本隆史氏に「『三池炭鉱歴史資料デジタルアーカイブ』の公開とその活用の可能性」をテーマに講義していただいた。